神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

アフリカ大陸の最高峰であるキリマンジャロ登頂に成功した 齋藤 佳憲(よしのり)さん 弥栄高校1年生 16歳

公開:2015年10月8日

  • LINE
  • hatena

7大陸制覇へ「まだ通過点」

 ○…16歳の少年は、山頂で高々と日の丸を掲げた。「何よりほっとしました」。昨年9月、季節外れの大雪に見舞われ、泣く泣く断念したアフリカ大陸最高峰の舞台。一年後、少年は確かな自信を胸にリベンジを果たしてみせた。「昨年は怖くて辛かった。けど、今のキリマンジャロは自分にとって難しい山ではなかった」。現地では実感が湧かずも、日本に帰国後、母と再会すると少年には安堵の表情が浮かんでいた。

 ○…中学3年生の頃、登山家・野口健さんの自伝「落ちこぼれてエベレスト」を読み感銘を受けた。そこには、苦労を重ねながら世界7大陸の最高峰(7サミット)制覇をめざす過程が綴られていた。それまで取り組んでいた空手を辞めるなど、何をやっても中途半端だった自分。そんな自身の姿を作品に投影した。「自分には何が出来るだろう」。大嫌いな自分を変えようと、7サミット制覇を目標に掲げた。毎日のトレーニングや山小屋でのアルバイトなど、血の滲むような努力が少年を強くさせた。

 ○…幼い頃から絵画など美術が得意なこともあり、次第に映像制作に力を注ぐようになった。弥栄高校に進学したのも、映像表現を深く学び、将来撮影の仕事に携わりたいと考えたから。大学は、アメリカにあるトップレベルの映像系の専門学校への進学を希望。「将来のために、英語の授業を頑張りたい。テストは赤点ギリギリなんですけどね」

 ○…大きな夢が2つある。史上最年少記録となる10代での7サミット制覇。そして、各大陸をまわり、見るものの心を打つ映像作品を作ること。「キリマンジャロはあくまで通過点。次はオーストラリア」と先を見据える。何も成し遂げられなかった過去の苦汁を、エネルギーへと変えた。「自分を好きになれた?まだ分からない。けど、続けていく中でそう思える日が来るのかな」。16歳での快挙を成し遂げた少年が、その歩みを止めることはない。

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

御手洗 理英さん

4月1日付けで相模原市美術協会の会長に就任した

御手洗 理英さん

矢部在住 64歳

5月2日

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月21日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

3月2日に相模原市民会館で開催された寄席に出演し、若手落語家として活躍している

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月5日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook