市立環境情報センター所長を務める傍らトライアスロン選手としても活動する 高倉 豪さん 区内在住 47歳
自然愛するアイアンマン
○…外資系通信企業のITマネジャーから転身し昨年、(株)ウイッツコミュニティにアスリート契約で入社した。現在、市立環境情報センター所長を務める。同社の柴田正隆社長とは相模原高校時代の先輩、後輩の間柄で、同社の前身企業の立ち上げを手伝った。そうした経歴がありながら、一方でトライアスロン選手としての一面を持つ。過去には水泳3・8Km、自転車180Km、マラソン42・195Kmを17時間以内で走破する最も過酷な「アイアンマンレース」の世界選手権などに日本代表で出場し完走。社業を担いつつ、限られた時間の中で練習に打ち込む。
○…東京に生まれ、城山で育つ。豊かな自然に囲まれて少年期を過ごした経験から、環境保全に興味を持つように。高校卒業後、東京学芸大学で自然環境学を専攻、進学した米・コロラド州立大学大学院では環境科学の修士号を取得した。トライアスロンを始めたのは大学時代に気楽な気持ちで出場したのが契機。コロラドでも続け帰国後は約6年間休んだが、転職を機に競技を再開した。ジムを備えるウイッツの環境にも支えられながら、業務との両立に向け試行錯誤の日々だ。
○…妻もトライアスロン選手で、共に練習することも。自転車の練習では緑あふれる津久井から山中湖までを往復。約100Kmの距離を4時間かけて帰ってくる。昼食と休憩を挟み、夜は1時間泳ぎ、翌朝、1時間半走り込むのが通例。栄養士の資格を持つ妻の手料理では豚の角煮が大好物。食事面も含めて、「二人三脚で競技に挑んでいる」。
○…今年は6月と10月の2つのアイアンマンレースに出場する予定。準備にも余念がないが、一方で業務に目を移せば、センターの所長として「ムダをなくす」を念頭に、社内全体を支えていく考えだ。二足のわらじは容易ではないが、「やれることを一つひとつ」と気負った様子はない。淡々とした口ぶりにはむしろ、固い決意がにじんだ。
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