今月で3周年を迎えたクリスピーエッグギャラリーのオーナーを務める 石井 弘和さん 淵野辺在住 35歳
現代アートの向上に専心
○…淵野辺駅北口の飲食店街を外れ、砂利道を進んだ先にひっそりと佇む「クリスピーエッグギャラリー」。学生時代のあだ名「たまご」から着想を得て命名した。「現代アート作家一人ひとりの成長とともにありたい」との思いで運営するギャラリーでは、定期的に展覧会を企画。日本各地の現代アート好きが集まる場となっている。
○…不動産会社の長男として生まれる。幼少期から絵が好きで、描いた絵を雑誌に投稿したり、友達に見せたりしていた。成長するにつれ本格的に絵を学びたくなり、多摩美術大学を受験。一度は失敗するも、その後進学した大学からの編入で入学を果たす。「絵の話をできる仲間に出会えた」。制作では主に自画像を描く一方で、街中にキン肉マンの恰好で現れるなど現代アートの中でパフォーマンスと呼ばれる分野にも挑戦。「充実した大学生活だった」と振り返る。卒業後も創作活動を続けていたが、家庭を持ったことを機に、家業に従事しつつ、ギャラリーの運営に舵を切った。
○…空き時間には本や映画を嗜む。とりわけ本の中では学術書を好み、現在は石膏像に関する研究書を愛読する。現在は創作活動からは離れているが、公園で遊ぶ5歳の息子と3歳の娘をスケッチブックに描くことも。自宅には画材がそろっており、子どもたちも無尽蔵に絵を描き続けるため、「絵が家に溜まる一方だ」と困り顔を見せる。
○…ギャラリーは現代アート作家が自由に演出できる空間として提供する。それが作家の成長になると考えるからだ。今後は徐々にギャラリーの運営に重心を置く方針。「日本に限らず世界から足を運んでもらえる場にして、作家のキャリアアップにつなげたい」。作家の成長を一番に考え、共にまい進し続ける。
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