公益財団法人日本盲導犬協会による「盲導犬 小中学校キャラバン」が1月11日、南区の鶴園小学校体育館で行われた。
子どもたちに盲導犬や視覚障害に関する知識を深めてもらおうと、同協会が全国展開する事業。今回は日ごろから盲導犬育成に注力している奉仕団体「相模原ライオンズクラブ」(LC)が同協会の呼びかけに応じ、協賛する形で実施された。
当日はLCメンバーと同協会の池田義教さん、近隣在住で視覚に障害のある三宅保子さんと盲導犬のエリンが参加。4年生児童約140人に対し、池田さんが平均台やカラーコーンを街なかの障害物に見立ててエリンと歩くなどの実演も交え視覚障害者の実情や盲導犬の仕事を説明した。十数年前に視力を失ったという三宅さんは「盲導犬のおかげで自分が好きな時に外に出られるようになった」と語り、「街の中で一番困るのは信号。エリンも赤と青の区別はできない。声をかけてもらえるととても助かる」と児童らに呼びかけた。
児童からは「急に犬が走り出した時は」「信号以外に困ることは」「犬が寝ている時はどう起こすの」などといった質問が投げかけられていた。
同校の佐藤俊巳校長は「実際に目の見えない方と会ってお話を聞くことで、子どもたちは今まで見ていた点字ブロックや信号なども今日から違って見えるだろう。授業を受ける前と受けた後で大きく成長していると思う」と感想を述べ、同LCの山住吉一会長は「人のために仕事をする盲導犬を多くの人に知ってもらうにはこうしたキャラバンは大切。これから大きくなる子どもたちにとって、将来きっと役に立つと思う」と話した。
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