小児がん患者を支える活動を行う(一社)トルコキキョウの会は6月17日、緑区と八王子市の境にある陣馬山で小児がんの啓蒙を兼ねた追悼登山「ゴールドリボンTOZAN」を行った。小児がんの周知や子どもたちへの支援、小児がんで身近な人を亡くした遺族のケアが目的。
同会は小児がんの撲滅をめざして患者や経験者、家族への支援活動を行っている。同会の代表理事を務める高木伸幸さんによると、小児がんで子どもやきょうだいを亡くした家族の気持ちには時間の経過の違いやそれぞれの境遇によって差があるという。そのため今回のイベントは、無理に交流するのではなく非日常を体験することで生まれる自然な交流や癒しを大切に行われた。
高木さんは2013年に長女を難治性小児がん「小児脳幹部グリオーマ」で亡くしている。陣馬山はその長女が最後に登った山だという。
この日は同会のメンバーや小児がんで家族を亡くした経験のある人など4人が参加。他の登山客とふれあったり、景色を眺めたりしながらゆっくりと交流を楽しんだ。参加した重森大成さんは「晴れやかな気持ちになれた」と話し、萩原雅子さんは「素敵な出会いの連続で満ち足りた日になった」と振り返った。
高木さんは「一緒に登頂を目指しそれを成し遂げることは、絆を作り壁を取り除き人と人とを繋いでくれる。出会った人たちへ小児がんの周知ができたことは今後に生かせる経験。子どもたちの笑顔がたくさん増えるようにこれからも活動を続けたい」と話した。
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