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日本毒性病理学会学術集会で優秀賞を受賞した 安野 恭平さん 麻布大学大学院獣医学研究科2年 27歳

公開:2011年2月17日

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ずっと実験 いつか発見

 ○…「地道にやってて良かったなと思います」。40歳以下の研究者が全国から集う「第27回日本毒性病理学会学術集会」で、腎障害に効果的な研究を発表。最優秀1名に次ぐ優秀賞に選ばれた。受賞はかなりの予想外で「(発表を聞く前に)帰ろうとしてたんですよね、実は」と苦笑い。今は喜びを実感し「チーム皆で獲った賞です」と、惜しまず協力してくれた後輩や教授に感謝の気持ちを忘れない。

 ○…千葉県八千代市出身。自然に囲まれた環境で生まれ育ち、幼少時代はカエルやヘビ、カブトムシなど生き物を片っ端から捕まえていた。ここに理科好きが由来する。「生物の授業はずっと楽しかったですね」。中学、高校と授業が専門的になるにつれ興味が深まっていった。特に好奇心にかられたのは体の仕組み。ホルモンひとつでバランスが変わり、指を動かすだけでも幾多の神経や細胞を使う。繊細で不思議がつきない世界を深く学ぶため、麻布大学へ入学した。

 ○…転機は、大好きだった祖父の入院。ガンに侵され苦しむ姿に「どうして死んでしまうんだろう」という疑問が消えなかった。病気の仕組みを解明するため、院に進み病理学の道を究めていくことを決めた。現在は朝9時半から、夜は10時まで研究室にこもり実験を行う。仮説をたて「自分が思ったとおりの成果が出たときは快感です」。思いもよらない結果になったときも「やっぱり、おもしろいですね」と破顔。休日には友人と出かけることもあるが「趣味は実験ですね」と研究が面白くて仕方ないといった表情を見せる。

 ○…腎臓の足細胞をテーマに研究に取り組んでいる。あまり解明されていない分野のため、同じような実験をしている研究者は世界中にいるが「自分だけの発見がいつかできれば良いと思います」。将来は製薬会社勤務を希望。「ずっと実験していたいですね」。模索を重ね、未知なる世界を解明していく。
 

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