ラジオ体操優良団体表彰を受賞した、「横山公園体操の会」会長 成川 猛さん 横山在住 67歳
ラジオ体操を交流の契機に
○…中央商店街会長などの要職を歴任してきた地域の重鎮的な存在。忙しない毎日の中、22年間続けてきたラジオ体操で、この度会長を務める「横山公園体操の会」がラジオ体操優良団体表彰の神奈川県表彰を受賞した。当初の参加者は約20人だったが、現在はシニアを中心に180人以上の大所帯となっている。
○…「ラジオ体操をやらないと一日が始まらない」。多忙な毎日をを支えているタフさはここにあった。朝6時には横山公園に出向き、地域の仲間とラジオ体操を通して交流を深めている。会には植木の専門家や学校教師など、様々な職種の人々が参加。初日の出から忘年会まで毎日顔を合わせている。体操が終わった後に仲間と語らうひとときも楽しみな時間だ。
○…東京都出身。高校を卒業後、父の勧めもあり浅草で8年間、電気工事の修業をした。その後、独立して心機一転相模原へ。縁もゆかりもない地での会社経営は容易ではなく、始めの三年間は仕事を求め遥々浅草まで出向いていた。ところが、電気工事だけでなく、家電や部品も取扱ううちにお客が少しずつ増え、地域に溶け込んでいく自分を感じた。「与えられた仕事を一生懸命やれば、皆自然と助けてくれるよ」と過去の苦労を振り返る。仕事の一線から退いた現在は、趣味である野菜や花の栽培に勤しむ日々。夏の日差しを浴びた肌はこんがり焼けている。
○…活動を続ける中で、常に根幹にあるのは「人と人との繋がり」だ。ラジオ体操の場でも、求めるのは住民同士のコミュニケーション。多くの人が交わる場を設けることこそ、自身の務めだと自覚している。「皆で体操をして健康になって、地域全体が元気になったら」とさらなるラジオ体操の普及にも意欲を燃やす。今日も仲間との触れ合いを求めて、横山公園へと向かう。
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