2008年にCDデビューし、市内外で活躍する歌手 おぎの 洋子さん 富士見在住 74歳
ファンにとって身近な歌手に
○…2008年に「海峡ながれ花」でCDデビュー。昨年には2枚目のシングルとなる「奥州恋風」をリリースした。故郷である岩手の美しい風景を盛り込んだ歌詞が好評となり、カラオケ配信もされている。デビュー以降、市民会館やグリーンホールなどでのコンサートや、歌を通してのボランティア活動を行っている。
○…岩手県奥州市出身。幼い頃からおとなしく、裁縫や人形作りに没頭していた。高校卒業後は上京し、洋裁学校に入学。選んだ職も縫製部のある会社と、まさに洋裁尽くしの人生を歩んでいた。そんな中、歌と出合ったのは40歳の頃。体調を崩して心が不安定な時に、病院生活での唯一の楽しみが音楽だった。イヤホンから聴こえる、美空ひばりやフランク永井の声に元気をもらった。退院後は相模原に移り、体力作りとして精力的に歌の教室に通う。体調も回復し古稀を迎えた節目に、恩師に薦められ念願のCDデビューを果たした。「周りの人たちの支えがあったからこそ」と感謝の気持ちも忘れない。
○…趣味はキルト。好きな事にはとことん没頭する性格で、技術向上のためにアメリカのシアトルにまで勉強に行ったほど。今でも歌手活動の合間に縫い進め、3か月程で完成させる。一針一針の積み重ねが「ミシンとは違ってゆっくりで、私の人生みたい」と自身の生き方に例えてみせた。
○…決して大きなステージではなく、市内のカラオケ店や老人ホームなどの身近な場所でファンと触れ合うことを一番の目標としている。「皆さんに親しみを持ってもらえるような歌手でありたい。いつか、相模原の心落ち着く情景を歌で届けられたら」。歌に元気をもらって新たな人生を踏み出した自分のように、周りの人も元気に。これからも地域密着の歌手として、ファンの心にしみる歌を届けていく。
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