神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

今年1月から神奈川医療少年院長を務める 田中 徹さん 小山在住 57歳

公開:2014年8月28日

  • LINE
  • hatena

地域と歩む院へ 責務全う

 ○…今年1月、知的障害などへの対応や矯正教育を行う同院の院長に就任。群馬の施設からの急な異動だったため、戸惑いはあったが、以前首席専門官として同院に在勤していたこともあり、同じ場を受け持つことは嬉しくもあった。ハンデを持つ生徒が多い同院。嬉しさの反面、生徒への配慮を必要とするなど院長としては様々な思いが入り混じる中での出発だった。

 ○…大学卒業後、少年院教官に。はじめは教師の道も考えたが、少年院の方が多様な面で教育に関われると思い、選択した。くしくも父親も少年院に勤務。結果的に同じ道へと進んだ。生徒たちを矯正し、社会復帰をめざす中、院内ルールを破られた際は落胆することもあった。それでも「いつかは立ち直ってくれる」と信じ、辛抱強く教え続けた。兄貴分で時には親替わり。課程を終え、出院前の面接の際、院で何を教わったのかを生徒に振り返ってもらう時間が一番の楽しみだ。「教えてきて、本当に良かったと思える時間ですね」

 ○…最近はスポーツクラブと家庭菜園が息抜き。クラブでは水泳にエアロビクスまでこなす。「運動不足だから」と謙虚だが、もともと体を動かすのは大好き。大学時代はブルース・リーに憧れて少林寺拳法に励んだ。当時感銘を受けた言葉「力愛不二(りきあいふに)」(力と愛は双方を調和・統一させ行動の規範とすべき)は今も座右の銘として胸に刻む。

 ○…少年院が抱える閉塞的な側面が、更生の妨げになっていると痛感する。だからこそ、7月の盆踊りや参観などで今後は地域に開かれた院の運営に注力する方針だ。加えて生徒一人ひとりを尊重し、特性に合わせた教育にも着目。発達上の課題を持つ生徒が増える昨今、生徒に対し柔軟な姿勢で教育し、復帰後の職場、帰る場所の道筋を付け、出院後もケアにあたるなどの重責を全うする覚悟だ。「生徒が社会に出て困らないようにするのが務め」。全力で生徒を導き、送り出す。

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

御手洗 理英さん

4月1日付けで相模原市美術協会の会長に就任した

御手洗 理英さん

矢部在住 64歳

5月2日

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月21日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

3月2日に相模原市民会館で開催された寄席に出演し、若手落語家として活躍している

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月5日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook