今季、ＳＣ相模原の新監督に就任した 辛島啓珠（けいじゅ）さん 都内在住 43歳
選手目線でめざす「頂点」
○…昨季ＪＦＬで佐川印刷京都を率い、高い位置からボールを奪いシンプルに攻撃に繋げるスタイルで、他を圧倒。リーグ戦・年間２位の戦績を収め、リーグ最優秀監督にも輝いた。その手腕が認められ今季、Ｊ３で２年目を迎えるＳＣ相模原の監督に就任。「Ｊリーグの舞台で戦うのが今から楽しみ。ゴールチャンスを多く作り、見ていて面白いサッカーをめざしたい」と意気込む。
○…京都府出身。地元の山城高校では、中盤の要として３年連続インターハイ出場に貢献するなど、強豪校のレギュラーとして活躍。「あまり遊びにも出かけず、とにかくサッカー漬けの毎日だった」。大学卒業後は、ガンバ大阪に入団。冷静沈着で的確な守備選択ができるクレバーなＣＢ（センターバック）として頭角を現した。だが、その後は度重なる怪我に悩まされ、２００１年に現役を引退。もともと指導する立場に興味があったこともあり、同年10月から監督としての道を歩むこととなった。
○…「Ｊリーグや海外の試合を見て戦術を分析したり、とにかくずっとサッカーのことを考えている」と話す実直な指揮官も、子どもの話題になると顔をほころばす。休日は家族揃って買い物。10歳の長女と８歳になる長男とは、一緒にボールを蹴ることも。「子どもたちには、自分のしたいことをしてほしい。でも、好きでサッカーを選んでくれたらやっぱり嬉しいよね」
○…チームは昨季、リーグ戦６位。思うような結果を残せず、戦力の刷新を図った。再スタートを切るチームにあって、結果を残すうえで選手たちとどう向き合っていくか。新指揮官として自身が培った経験を伝えていくだけでなく、「彼らの意見や考えを尊重して、練習に取り入れていくことも大切」と、常に選手の目線で指導にあたっていく方針を打ち出す。新生ＳＣ相模原の初陣は３月15日。「やるからにはもちろん、頂点をめざします」
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