老人クラブなどの地域活動を長年続け、市から表彰を受けた 佐藤 理八さん 矢部在住 88歳
百歳超えても恩返しを
○…地区老人クラブの会長や音楽サークルの代表など地域での活動は多岐にわたる。「地域の人が喜んでくれるのが楽しくて夢中でやってきた。気付いたらいくつも肩書きを持っていた」と柔和な笑顔を見せる。これまで取り組んだ数多くの地域活動が認められ、市の様々な分野で活躍した人に贈られる「市政功労賞」を受賞した。「本当に励みになる。今回の受賞で満足することなく、今後はもっと頑張りたい」と88歳にして更なる活躍を期する。
○…18歳で郵政省(現・日本郵政)に入省し、約40年間勤務した。休日返上の覚悟で必死に働き、40歳後半には郵便局長として職務にあたり、12回の転勤を経験した。退職後はゆっくり自分の趣味を楽しむつもりだったが、1・2年も経つと物足りなさを覚えるように。その頃、友人の誘いで地域の老人クラブに加わった。それまでは忙しく、地域活動に参加する機会が少なかったこともあり、「仕事で培った知識や経験を生かして地域へ恩返しを」と積極的に臨んだ。「理八さん」の呼び名で仲間から慕われ、現在も地区老人クラブの会長を担当。市老人クラブでは文化委員として機関紙作りなどに尽力した。
○…現在の中央区区長・佐藤浩三さんは実の息子。「仕事の関係で3回も単身赴任をしたので、子どもの頃は大変な思いもさせたが、立派に育ってくれた」と目を細める。仕事の事を細かく話すことはないが、部下への接し方などを、 人生の先輩として自らの経験を伝えている。
○…米寿を過ぎてなお、地域貢献への意欲は増すばかり。「誰もが健康で、住民同士が盛んに交流できる地域づくりをめざしている」と力を込める。会長を務める地区老人クラブでは今後、老人ホームへの訪問などを積極的に取り組んでいく予定だ。「90歳はもうすぐそこ。100歳になっても地域への恩返しを継続したい」と、誓いを新たに、我が道を突き進む。
|
|
|
|
|
|