関東大会初出場を決めたママさんバレーボールチーム「WING 」の主将を務める 鞆屋(ともや) 綾子さん 南橋本在住 45歳
ママの頑張り結果で示す
○…小山小学校区で活動する創部12年目のママさんバレーボールチーム「WING」。活動中は「私語厳禁、ヘラヘラ禁止」。家族と過ごす時間を練習に充てる以上、本気で取り組む。自身が作成する緻密なメニューは学生の部活動さながら。「選手からすると『鬼』のようだと思う」と話しつつ、選手への感謝をにじませる。そんな中、6月に開催された相模原地区予選会でブロック優勝を収め、続く県大会で関東大会への出場権を得た。「普段から厳しい練習をこなしてきた結果」。喜びを覗かせつつ、主将として冷静に勝利を分析する。
○…小・中・高とバレーボールに青春を捧げた。中学1年生の頃は、スイング練習ばかりの日々を送った。悔しくて、家の庭木にボールを括りつけ猛特訓。足を鍛えるため、上履きの裏に釘を刺して踵を地面に着けずに生活したことも。その甲斐あって2年生でレギュラーに抜擢され活躍を見せたが、高校では熾烈なレギュラー争いに阻まれ挫折を味わった。失意の中、監督にマネージャーを勧められ転機を迎える。「マネをやってから性格が変わった。誰かの面倒を見るようなタイプではなかったけど、部員の健康管理や練習メニューを考えるうちに、人を観察する力がついた」
○…バレーボールのことばかり考える日々だが、オンとオフの切り替えも大切にしている。オフの楽しみの一つは、蕎麦好きが高じてチーム内に結成した「蕎麦部」。部員と長野や山梨に日帰りで蕎麦を食べに行きリフレッシュ。「自分でお店を調べて、部員にはどこに行くか言わないんです」と無邪気な笑顔をこぼす。
○…「勝つから楽しい」。厳しい指導も練習も、部員と心からの楽しさを共有したいから。「お母さんが頑張っていることを、家族に分かってほしい。そのためには、結果を残さないと」。チームワークを武器に勝利をめざす関東大会。「WING」ママたちの戦いは、新たなステージの幕を開ける。
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