昨年11月23日にリニューアルオープンした「アリオ橋本」の所長を務める 渡辺 雅人さん 川崎市在住 53歳
「なくてはならない施設」に
○…地域最大規模を誇る商業施設で昨年、2010年のオープン以来初となる大がかりな改装を施した。「今後ますます伸びていく相模原。その発展に先駆け、時代に合った、より地域の方々に支持される施設をめざしたい」。”空気の精”の意を持つ「アリエル」に由来する施設名の通り、「生活になくてはならないショッピングセンター」を標榜。「地域に根づき、お客様の実生活の一部となるような施設に。商業施設の使命はそこにある」と言い切る。
○…生まれも育ちも川崎市。中学では活動の盛んな水泳部で揉まれ、県入賞を果たした。高校からは一転、吹奏楽部でトロンボーンを始めると、進学した神奈川大学では全日本吹奏楽コンクールで金賞に輝くなど同部の長い歴史の1ページに名を刻んだ。カラヤン、バーンスタイン、アバド…。若い頃はよくコンサートに出向き、名だたる指揮者の公演に魅了された。多忙な日々だが、「余裕ができたらコンサートに行きたいな」と、情熱はいまだ冷めない。
○…大学卒業後、(株)イトーヨーカ堂に入社。プライベートブランドの開発や商品の買付けなどに携わり、テナントの誘致や管理を担う部署を経て09年、アリオ札幌で所長(当時の呼称は支配人)に次ぐモール部長に。アリオ亀有、アリオ仙台泉の所長を歴任し14年1月に現在のアリオ橋本に着任した。「父が製菓業を営んでいたので、商いが身近にあった」ことも、今の道を歩んだきっかけの一つだ。
○…インターネットが普及し物を買う選択肢が広がる中、わざわざ足を運んでもらうために必要なのは「モノよりコト」。ただ商品を売るだけではなく、その場での時間消費をどれだけ魅力的に感じてもらえるかを重視する。また「地元密着」も大きな要素とし、JAXAや市ホームタウンチームの応援にも力を注ぐ。「街の発展は地域の方にとっても誇りだと思う。その生活により貢献していきたい」。序奏は揚々と鳴り響いている。
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