神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相模原市の里親らで構成される「さがみの里親会」で会長を務める 前田 誠一さん 南区麻溝台在住 68歳

公開:2017年10月26日

  • X
  • LINE
  • hatena

広げ、深める「里親の輪」

 ○…虐待件数の増加や貧困状況の悪化など、子どもに関する問題が深刻になる昨今。虐待家庭などから保護された子どもを預かる里親へのニーズも高まっているが「まだまだ里親制度が知られていない」と現状を分析する。より家庭的な環境で子どもが生活を送るには、子一人に対し選択肢として最低3組の里親が必要と言われるものの、現実は遠く及ばない。21日の啓発イベントでも里親制度への理解を訴えた。

 ○…自らが里親となったのは30代半ば。勤務先で職場結婚したが子宝に恵まれず、仕事で移り住んだ相模原で里子の姉妹を預かった。成長の中で小学校中学年になると反抗期が始まり、子育ての壁に直面した。間違った行いに対しては叱ることもあったが、思いは伝わらず家出をすることも。「里親だからか」と悩み、自らを責めることもあった。そうした経験は今の活動に生かされている。「子どもがなぜ反抗するのか正しく理解することが必要」とし、会では子どもの発育に関し科学的な根拠に基づく研修を行う。「里親さんが自分を責め、孤立しないように支援していきたい」

 ○…退職後は趣味の時間も増える中、成人した姉妹との旅行は楽しみの一つだ。すると昨年、次女が晴れて結婚。本人から「一緒にバージンロードを歩いてほしい」と頼まれた。「予想していなかったが、本当に嬉しかった」。ドレスに身を包んだ次女の姿を目にした瞬間、込み上げた思いとともに涙がこぼれ落ちた。

 ○…会長を務め今年で12年。「若い人にバトンタッチしないとね」と世代交代を視野に入れるが、課題は山積。里親を増やすための広報の活性化、会員向け研修の充実などを図るため、会員と知恵を出し合う。そして「里親は特別な事ではなく、家族の1つの形としてもっと認知してもらえるようになれば」。長い時間をかけ育んできた「里親の輪」を、子どもたちの明るい未来のために広げていく。

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

御手洗 理英さん

4月1日付けで相模原市美術協会の会長に就任した

御手洗 理英さん

矢部在住 64歳

5月2日

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月21日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

3月2日に相模原市民会館で開催された寄席に出演し、若手落語家として活躍している

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook