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歴史ファンタジー「王の祭り」をゴブリン書房から出版した 小川 英子さん 南区上鶴間本町在住 70歳

公開:2020年5月8日

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「児童文学」を書き続ける

 ○…出版社に草案を持ち込んだのは約4年前。編集者と苦闘の末書き上げた「王の祭り」がこのほど出版された。物語の主人公は織田信長やエリザベス1世など、実在する歴史上の人物たち。時代背景をつかむために研究書を読み漁り、史実をもとに仕上げた。苦労も多かったはずだが、「歴史ファンタジーの楽しさを味わってもらえれば作家としてうれしい」と晴れ晴れした顔を見せる。

 ○…子育ての傍らシナリオ教室に通い、独学で童話を書き始めた。コンテストに応募しては落選する日々が続き「落選の女王」と呼ばれた。それでも「段々力も付いて、それが一番の勉強だった」。1991年「雲の子水の子」でフェリシモ大賞優秀賞を受賞。93年には「ピアニャン」が講談社児童文学新人賞に輝き、作家デビューを果たす。自らを投影したような子猫ピアニャンが放つ、「夢があるから落ちこむけんど、夢があるから立ちあがれるけんね」の言葉をモットーに、児童文学の道を歩む。

 ○…日本海を背に山々を臨む、新潟県糸魚川市出身。江戸時代創業の商家に生まれ、一人で本を読むのが好きな子どもだった。周りからは「文学少女とか呼ばれて。ただただ本を読むのが好きなだけだったのに」と当時を振り返る。大学進学を機に上京。以降は住まいを関東に構えるが故郷への思いは変わらない。

 ○…生家を地域の文化拠点として公開、自らが代表を務める「糸魚川の町屋文化を守り伝える会」を通して、次世代へ伝統や文化を伝える活動も行う。相模原には移り住んで8年経つが「緑が多くて故郷のよう」とお気に入りの様子。文学に育てられた少女は今、「子どもの心の栄養になるような作品を書き続けたい」。夢に向かい、迷いなく、この道をいく。
 

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