市民桜まつり代替イベントでパフォーマンスを披露したVRアーティストの せきぐちあいみさん 緑区城山出身 35歳
無限の可能性 挑み続ける
○…主戦場は仮想現実「VR」。無限に奥行きが広がる空間に3Dの絵を描く「VRアーティスト」の第一人者として世界中でパフォーマンスを披露し、初めてオークションに出した作品は約1300万円で落札された。「新しい世界を作る魔法みたいな新感覚。こんなに楽しいことに出会えた私は幸運」と、とびきりの笑顔を見せる。
○…城山で生まれ、広陵小学校を卒業。「山登り」のような通学に嫌気がさすこともあったが、VRアートに欠かせない空間把握能力は、山を駆け回って遊んだことで養われた。「私の全ての作品には相模原のエッセンスが入っているんです」と、自然豊かな環境で育ったことに感謝している。VRに出会った6年前、それを職業とする人はいなかった。それでも人一倍の好奇心と行動力を武器に世界初のVR個展を成功させるなど、懸命に道を拓いてきた。
○…趣味は盆栽のように石を観賞する「水石」。デジタルに触れるほど、長い時をかけて作られた石が尊く思えてくる。「テクノロジーはどんどん進化するけれど美しい景色には敵わないものもある」。今でも癒されたい時に足を運ぶのは決まって故郷の津久井湖だ。VRと現実、「両方を大切に生きていきたい」と目を細める。
○…活動の軸となっているのは自分の直観。VRと出会うまでアイドルやYouTuberなどさまざまな仕事を経験してきた。今はVRの発展のために尽力。高齢者にVR旅行を体験してもらったり、脳波で絵を描く研究に参加し実験のため丸坊主にしたことも。「数十年後には今の自分が想像もしないようなことをしていたい」とまだまだ好奇心は尽きない。可能性に満ちたVR空間の先頭に立ち、新しいことに挑戦し続けていく。
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