子易地区 クマった出没 不安だベア 市は県に要望書
市内でクマの出没情報が相次いでいる。今年に入り10月29日までに目撃情報は8件、足跡などの痕跡は54件報告されている。市や地元自治会、猟友会では、連日巡回パトロールを実施し、被害防止に努めている。
「近所の柿の木が荒されているのに気づき危険を感じた」-。子易に住む主婦の一(はじめ)かおりさんはこう話す。子易地区の中でも柿の木の多い場所に住む一さん。大山小学校に通う5年生の娘はクマよけの鈴を付け通学。同校では現在、下校時に教員が児童を自宅まで送るなどの対応をとっている。
市でも環境保全課や農政課が連日、花火を使ったクマの追い払いをしているが、目撃情報は増える一方だ。
今年捕獲されたツキノワグマは10月末までに3頭。いずれも捕獲後にクマが嫌うスプレーを散布し、人への恐怖心を植え付けてから丹沢の山中に放している。 これはツキノワグマの生息数が少ないことによる県の方針だが、2年前に同様の措置をとって山に戻したクマが今年人里に帰ってきたことも確認されている。「人への被害も時間の問題では。ケガ人が出てから(県が)方針をかえても遅い」。こうした保護者の声も多いと一さんは指摘する。
大量出没の原因について、環境保全課では、クマの食料となるブナやミズナラなど堅果類の天候不順による不作を挙げる。
今年初めてクマが捕獲された9月上旬以降、市にはこれまでに数十件の問い合わせが寄せられ、その多くが「なぜクマを山に戻すのか」「殺処分すべきでは」といった意見だった。
市は10月29日、県知事あてに要望書を提出。ツキノワグマの生息数を正確に把握する調査の実施、人里に定着していると見られるクマへの対応強化などを訴えた。県庁を訪問した齋藤浩人・環境保全課長は「すぐに県の方針・対応は変わらない」としたうえで「里山整備など中長期的な対策を含め、被害防止にむけた取り組みを継続させる」と話している。
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