伊勢原南公民館(代田豊館長)で4月1日、地域の小学生を対象にした「みなみキッズクラブ」が始まった。ふるさと伊勢原を様々な角度から学ぼうと、自然体験や歴史講座など全6回の授業を予定。同館によると、小学生を対象にした通年の学習講座は市内の公民館で初めて。担当者は「公民館っ子が増えてくれたら」と講座の成功を期待している。
4月1日、第1回となる授業にはおよそ20人が参加した。この日のテーマは「伊勢原に舞う蝶々について」。桜台在住の蝶々採集家・山内達也さん(66歳)が、子どもたちに標本を見せながら蝶や他の昆虫の生態を一から説明した。「すごい」、「かっこいい」。子どもたちは市内外に生息する蝶の色や形に釘付けになっていた。参加した古澤愛瑠さん(大田小4年)は「とてもきれいで楽しかった。勉強になった」と笑顔だった。
同館の代田館長が、知人である山内さんに講師を依頼。山内さんはこれを快諾し、ボランティアで講師を引き受けた。代田館長は「地元のことを地元の方から教わるのはやはり素晴らしいこと」と振り返り、「今日のように子どもが楽しめる授業を今後も組んでいきたい」と初日の授業に大きな手応えをつかんだ。
若返りに期待も
「きっかけは公民館で時間を過ごす子どもが増えてきたことでした」。
みなみキッズクラブを企画した同館職員の後藤純さんは、昨年の夏休み頃から、館内のラウンジで読書やゲームをして時間を過ごす子どもが増えたと感じるようになった。後藤さんはある日、子どもたちに聞いた。「どうして公民館に来るようになったの?」。子どもたちは「両親が仕事で家にいない」「習い事まで時間があるから」などと返答した。理由はさまざまだったが、後藤さんは「ならば、有意義な時間を過ごしてほしい」と考え、キッズクラブを企画した。
キッズクラブの狙いはもう1つある。「皆に公民館を好きになって通ってもらい、その子どもたちが将来大人になった時、今度は次の世代に公民館の魅力を伝えてほしい」と後藤さん。
同館利用者の平均年齢は60代後半。利用者の若返りは公民館にとって急務といえそうだ。
次回のキッズクラブは、4月26日(土)、午後1時半から3時。園芸まつりの見学を予定している。
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