伊勢原ゆかりの武将太田道灌をしのぶ催し「太田道灌の集い」(主催/同実行委員会)。毎年、道灌の命日にあわせて行われており、今年は7月27日(日)に初めて市民文化会館小ホールで開催される。「故郷ゆかりの武将を観光振興に役立てよう」と始まって今年で15回目。この節目に関係者らは「過去最大級の集いを開こう」と現在、奮闘を続けている。
江戸城を建てたことで知られる道灌が伊勢原の地で没したのは、1486年の7月26日。毎年、市内では道灌の末えいや、関係者が墓前で供養をしていたが、「命日に手を合わせ、道灌公の歴史やロマンをひも解こう」と、市民有志が15年前に集いを企画。その2年前に発足した観光ボランティアガイド協会の事務局長だった三上利栄さん(81歳/三ノ宮在住)がその中心人物だった。
「観光道灌まつりも素晴らしいですが、集いはアカデミックな色合いが強く、歴史や文化を学習する側面も大きな特徴と言えます」と三上さん。毎回、集いでは伊勢原の歴史や文化に精通した人を市内外から招いて講演会を開くほか、道灌を題材にしたオペラや落語などを行ってきた。当初は、公共施設の一室や寺で100人規模の催しだったが、回を重ねるごとに協力の輪が広がっていき、今では観光ボランティア、伊勢原手作り甲冑隊、太田道灌公墓前祭実行委員会のメンバーらで実行委員会が組織されるまでに成長した。
「ネットワーク広げサミットを」
4月29日、三上さんは、伊勢原市役所の正面入り口、道灌像の前にいた。この場所によく足を運ぶという三上さんは「日本全国には道灌公のお墓が5カ所、銅像は11カ所ある」と説明。各地で道灌をしのぶ催しが行われているといい、「そうした全国の人たちとネットワークを広げ、いつか『太田道灌サミット』を開くのが夢」と青写真を描いている。全国各地の道灌に関する情報を共有し勉強会を重ね、この集いをさらに充実させたい考えだ。
熱川からゲスト
今年の集いは、市民文化会館小ホールで午後1時に開催。過去最多となるおよそ400人を動員する見通しだ。節目の開催とあってさまざまなゲストも出演予定。道灌が熱川温泉を発見したとして銅像も建てられている静岡県熱川市の「熱川大太鼓」の演奏のほか、道灌を扱った落語や講談、手作り甲冑隊の総出演などもある。道灌18代目の末えい太田資暁さんも参加する予定。
三上さんは、「開催まで時間があります。実行委員会一丸で準備を進め、当日は最高の1日にしたい」と意気込んでいる。
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