江戸時代の伊勢原を描いた浮世絵の展示が11月15日(土)から30日(日)、伊勢原駅の構内で行われる。これは小田急電鉄(株)が企画した「大山紅葉さんぽキャンペーン」の一環で、子易在住の浮世絵収集家・林美喜男さん(58歳)が所蔵するおよそ40作品が並ぶ予定。林さんは「個人的な趣味が伊勢原の観光PRに役立ってくれればありがたい」と話している。
これまで大学や観光協会の依頼を受け、市内外に作品を提供してきた林さんだが、駅に展示されるのは今回が初めて。現在、80枚以上のコレクションから大山や太田道灌公などが描かれた伊勢原ゆかりの作品を厳選中。「観光客だけでなく、地元の方にも楽しんでほしい」と意気込む。浮世絵は光に弱いため、実物ではなくカラーコピーを展示する。
林さんが収集を始めたのは、今から6年前。ふと立ち寄った古本市に飾られていた「大山良弁滝」(歌川国芳作)に一目ぼれした。みずみずしい青色で描かれた流水の筋を見て「これは良弁滝」と直感。江戸時代の浮世絵に伊勢原が描かれていることに感動し、購入を決めた。
以来、伊勢原を描いた名所画を中心に収集を続ける。作品は1枚1万円から高いと10万円以上。「財布と相談しながら」と笑うが、史料的価値と色彩の鮮やかさに魅了され、都内の業者に足しげく通っている。
観光ボランティアのメンバーでもある林さんは、浮世絵のコピーを1冊のファイルにまとめ、宿坊や観光案内所、大山ケーブル駅などに提供。「浮世絵を観光に役立てよう」と2011年から始め、現在20カ所以上に置かれている。
自宅では、作品の劣化を防ぐため暗所に保管しているが、「自己満足で終わらせず、役立つならばどんどん外に出したい」と林さん。今後も収集を続け、趣味と地域貢献を両立していく。
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