2016年度「グッドデザイン賞」(主催/公益財団法人日本デザイン振興会)の発表がこのほど行われ、伊勢原市の『大山案内サイン統一化プロジェクト』と大山観光電鉄(株)の『新型大山ケーブルカー』の2つが選ばれた。
グッドデザイン賞は、工業製品をはじめ、住宅や建築物、サービスや地域づくりまで、有形無形を問わず人の関わった様々な事象の「よいデザイン」を選ぶ「総合的なデザインの推奨制度」。約60年の歴史があり、今までに約43000件が受賞。受賞デザインに『Gマーク』を付けることができ、よいデザインの指標として定着している。今年度は全国から4085件が応募、1229件が受賞した。
新型ケーブル
昨年10月に50年ぶりとなる車体更新を行った新型大山ケーブルカー。大型ガラスを採用し、架線を撤去することで開放感ある眺望性を実現。天井や窓のデザインの工夫、特徴的な車体形状と印象的なカラーなどが評価された。デザイン設計は岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当。大山観光電鉄では「新型ケーブルカー就役1周年を迎え、グッドデザイン賞受賞の栄に浴すことができました。江戸期、大山詣りに多くの人が訪れた行楽地・大山。現代、ミシュラン二つ星の絶景をはじめ四季折々の自然、参道の随所に面影を残す奥深い歴史、伝統芸能や食文化を味わう身近な旅へ、眺望性抜群の最新鋭ケーブルカーが1ページを添えます」とコメントした。
統一案内サイン
伊勢原市の取り組みとして初の受賞となる大山案内サイン統一化プロジェクト。コンセプトは「来訪者すべての分かりやすさを創る」と「大山らしさを伝える」。ガイドラインを作成し、伊勢原駅から大山への誘導、山中の登山道の22カ所にサイン案内板を設置した。
プロジェクトは(株)小田急エージェンシーに委託。案内板の色彩は大山の緑を基調に、風景に調和するグレイの面積を山頂に向かうにつれて増やしている。色と素材で直感的に理解できる統一されたサイン計画などが評価された。市商工観光振興課は「今後も案内板の統一を図り、国際観光地として体制を強化していきたい」と話した。
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