県立伊勢原高等学校3年の関野奏子さん(18歳)が埼玉県加須市で12月24日(土)から開催される「第7回全国高等学校選抜クライミング選手権大会」に神奈川県代表として出場する。6日には伊勢原市役所を訪れ、大会出場を高山松太郎市長に報告した。
スポーツクライミング種目は大きく分けて、リード・ボルダリング・スピードの3種目。選手権の種目となるリードは、高さ15mにもなる人工壁を登り、そのルートのラインに沿った最長到達距離で順位を競うもの。競技は選手(クライマー)とロープを支える補助役の2名で行われ、同順位の場合は、所要時間なども順位の選考基準となる。
関野さんは11月3日に行われた神奈川県予選で優勝し、初めての全国大会出場を決めた。「うれしい。結果が残せて良かった。全国大会では自分ができることをコツコツと積み上げ、予選を通過したい」と笑顔で話した。
関野さんは中井町出身。小学4年生から器械体操をやっていたという。小学5年生のときに隣人の紹介もあり、県立秦野戸川公園でクライミングを体験。その後、中学生まで器械体操を続けるもケガもあり断念したという。クライミングがやりたいとの思いから、伊勢原高校では山岳部に所属。現在、山岳部の部員は2人。関野さんはほぼ毎日のように厚木市のボルダリングスタジオや秦野戸川公園で練習に励む。その魅力を「登る事が好き。試行錯誤し、ゴールを達成することで感じられる成長がうれしい」と話す。
市長を表敬訪問
12月6日には、市川範朗校長、遠井良一顧問と共に伊勢原市役所市長公室を訪れ、高山市長に県大会の優勝と全国大会への出場を報告。シューズなどを持参し、競技の説明もした。
スポーツクライミングは、この3種目の複合競技として東京オリンピックの競技種目にもなっている。高山市長は「将来はオリンピック目指して、全国大会も頑張ってください」とエールを送った。
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