神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
伊勢原版 公開:2019年7月26日 エリアトップへ

大山に夏の訪れ あす27日に山開き

文化

公開:2019年7月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
登拝門を開けるお花講のメンバー(写真は過去の様子)
登拝門を開けるお花講のメンバー(写真は過去の様子)

 大山に夏の訪れを告げる開扉祭が、明日7月27日(土)に大山阿夫利神社下社などで執り行われる。同神社下社から山頂へと続く道の入り口にある登拝門では、東京日本橋のお花講が門を開放する儀式を行い、夏山シーズンが始まる。

 大山は古来より神の宿る霊山とされ、夏山期間(7月27日〜8月17日)以外は山頂への登拝が禁じられていた。しかし明治初期の神仏分離や登拝者の増加で徐々に規制が緩められ、1965年に国定公園に指定されたことを機に、年間を通して登拝ができるようになった。夏山開きの門の開扉はそれまでの名残として今も残っている。

 登拝門の開扉は、大山三大講社の一つで、登拝門の鍵を持つ東京日本橋の「お花講」が行うもので、元禄時代から受け継がれているという。お花講は指物師や家具関係の職人集団で組織されたもの。現在は2社の企業がお花講を組織し、伝統を守っている。

早朝に出発

 夏山開きの前日の午後に、お花講の社中50人ほどが大山の先導師旅館「かげゆ」に集結。翌日早朝に旅館を出発し、山頂を目指す。その後下山し、改めて阿夫利神社下社で隊列を組み直し「さんげ、さんげ、六根清浄」と唱えながら登拝門へ向かう。登拝門の前で同神社の神職によるお祓いを受けたあと、門の鍵を開け、階段を上って行く。その後下社拝殿で正式に参拝を行う。

 元禄時代からお花講が宿に使っている、宿坊かげゆの先導師・内海正志さん(67)は、「後世に残していかなければいけない伝統行事のひとつが山開き。お花講の皆さんが年に1度、気持ちを込めて来てくれる。しっかり準備を整えてお迎えしたい」と話す。

 最盛期には関東一円に1万5千以上の講社と100万戸を超える檀家がいたとされ、江戸の人口の5分の1にあたる年間20万人もの参拝者が大山に訪れていた。夏山は8月17日(土)まで。

開扉し石段を登るメンバー(写真は過去の様子)
開扉し石段を登るメンバー(写真は過去の様子)

伊勢原版のトップニュース最新6

大山で宿坊体験

自修館中等教育学校

大山で宿坊体験

納太刀やとうふ作りも

4月26日

給湯器点検商法にご用心

給湯器点検商法にご用心

相談件数が急増

4月26日

受粉作業佳境に

伊勢原産ナシ

受粉作業佳境に

市内農家で

4月19日

車いす「だからこそ」

葉月流宗家

車いす「だからこそ」

日本舞踊で自己表現を

4月19日

体力合計点 県上回る

伊勢原市

体力合計点 県上回る

「規則正しい生活習慣を」

4月12日

草木類を分別収集

伊勢原市

草木類を分別収集

ごみの減量化・資源化へ

4月12日

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 1月26日0:00更新

伊勢原版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook