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大山能狂言 「希望の灯守りたい」 親子教室がスタート

コミュニティ文化

掲載号:2022年5月20日号

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扇子を持ち、すり足の練習
扇子を持ち、すり足の練習

 江戸時代から伝わる伊勢原市指定文化財の「大山能狂言」を親子で学ぶ「大山能狂言親子教室」が5月12日から大山阿夫利神社(目黒仁宮司)能楽殿で始まり、16組の親子が参加した。教室は9月まで行われ、「大山火祭薪能」の舞台でその成果を披露する。

 この親子教室は、大山能を継承する目的で活動する有志団体「大山能楽社保存会」が主催。若い世代に向け、地域にある伝統芸能の浸透や、次世代を育成する目的で開催されている。

 大山能は今から300年ほど前に誕生したといわれる。江戸時代に大山山内の神職、僧侶や山伏の対立に頭を悩ませた徳川幕府が、紀州の観世流能楽師を呼び寄せて能楽を教え、共に修練することで争いを治めた事が始まりとされる。関東大震災や太平洋戦争などによる混乱や後継者不足で一時衰退したが、戦後に地元有志らで再興された。

 当日は、観世流能楽師で、3歳で初舞台を踏んだ重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊さんが講師を務め、能面の意味や表情などについて解説。市制30周年記念で制作された新作能『道潅』の最後の部分を参加者全員で謡い、扇子の持ち方やすり足など、舞の基本などを指導した。松木さんは「能は世界的にも認められている伝統芸能。これからのグローバル化社会で日本の代表的な古典芸能を学び、感じてもらいたい」と語った。

 教室に初めて参加した平戸結さん(大山小1年)は「楽しかった。すり足は剣道で慣れていたけど、足袋だと歩きにくかった」と感想を述べ、母親の綾さんは「テレビドラマで能を見てぜひやらせてみたいと思った。地元でこうした伝統芸能を体験できる機会はあまりないので楽しく学んでもらいたい」と語った。

 教室を担当する保存会の目黒久仁彦さんは「コロナ禍ということもあり不安もあったが、興味をもって参加してくれた方が多く、未来に明るさを感じた。この希望の灯をなんとか守っていきたい」と話した。

 大山火祭薪能は10月4日(火)、5日(水)の2日間にわたって開催を予定。観世流宗家観世清和氏一門、人間国宝山本東次郎氏一門が出演、親子教室に参加した子どもたちの集大成が大山の晴れ舞台で披露される。

能面の解説をする松木さん
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