比々多小学校(臼井裕二校長)で11月15日、4年生児童(3クラス95人)を対象とした「防災体験デー」が市危機管理課や地元企業、ボランティアなどの協力で開催された。
防災体験デーは、震災本番を想定して行うことで、学習する内容を「自分事」として捉え、主体的な学習姿勢を育てること、体験を通して避難生活の不便さや不自由さを感じ、有事に備える意識を高めることなどを目的に実施された。
防災体験はブラインド型で開催するため、児童らには、具体的な日時や内容を知らせずに実施。朝の会の途中で「地震発生」の緊急放送が流れると、児童らは体育館に避難し、そこで一日を通して避難生活体験が行われることを初めて知る。
その後は、グループに分かれて、マンホールトイレ・簡易トイレ体験、防災備蓄倉庫資機材展示体験、災害伝言ダイヤル、防災グッズ作成、AED・心肺蘇生体験、電気自動車による給電体験など、下校までに様々な体験学習を行った。
昼食は避難所生活を想定し、カレーライスの昼食があることは伝えずにクラッカーと飲料水のみを支給、児童らは距離を取り、黙食を行った。児童からは「これだけじゃ足りない」「パサパサして食べにくかった」などの声もあったが、ビニール袋炊飯によるカレーライス作りが行われる事を知らされると安堵の声が聞かれた。
カレー作りは市危機管理課から打診を受けた(公社)神奈川県LPガス協会伊勢原部会(乾陽一郎部会長)の協力で実施。事前に準備されたLPガスや大釜を用いて児童らは温かなカレーを食べることができた。乾部会長は「コロナ禍のためこうした機会がなかったので、協会としても協力できて大変うれしく思う。今後も協力できれば」と語った。
参加した児童からは「温かいご飯がおいしかった。炊飯器がなくても炊けてすごい」「家の防災グッズを確かめたい」などの感想があがっていた。
防災キャンプを担当した山本翔五教諭は「今回の体験を通して、防災意識を見直し、学びを生活に活かす気持ちが高まることを願う」と述べた。
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