伊勢原市教育委員会(堀江政伸委員長)は、7月26日の定例会で、来年度から市内の市立中学校で使用する教科書を採択した(=別表)。太平洋戦争に関する記述など、歴史認識をめぐってメディアの注目を集めていた「自由社」「育鵬社」の歴史、公民教科書は選ばれなかった。
文部科学省の教科書検定を通過した教科書について校長や教師、保護者らによる「伊勢原市教科用図書採択検討委員会」の答申などをふまえて、市長が任命した5人の教育委員が多数決で教科書を採択した。
採択された教科書は、来年度から全4校でおよそ2,600人の生徒が使用することになる。使用期間は4年。なお、小学校の教科書採択は昨年実施され、今年度からあらたな教科書が使われている。
陳情・請願も
歴史、公民の教科書は、東京書籍・教育出版・清水書院・帝国書院・日本文教出版・自由社・育鵬社の7社(文科省『教科書目録』順)から選定され、伊勢原市では歴史は帝国書院、公民は前回に続いて東京書籍が選ばれた。
今回の教科書採択にあたっては、県内の複数の団体から陳情が寄せられた。「在日本大韓民国民団神奈川県地方支部」(李富鉄団長)は歴史認識の点から自由社・育鵬社を採択しないよう求める陳情を市議会に提出した。
ほかにも、日本会議神奈川西湘北支部(小泉朝雄支部長)が最適な教科書の採択を求める陳情を提出し議会で採択された。
担当課によると、教育委員会にも6本の陳情・請願があったが、「教育委員会が決めた方針にのっとって公明、適正に採択する」との立場からすべて不採択となったという。
教科書採択に関する各委員の発言内容などの議事録は、8月24日(水)から市ホームページで公開される予定。
問い合わせは伊勢原市役所/【電話】0463(94)4711・教育委員会まで。
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