神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
伊勢原版 公開:2021年7月2日 エリアトップへ

大田地区土地改良区 農業用ドローン導入 農薬散布などで活用

経済

公開:2021年7月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
ドローンを操縦して農薬を散布する鳥海さん(右)
ドローンを操縦して農薬を散布する鳥海さん(右)

 大田地区土地改良区内の水田で6月26日、「農業用ドローン」を活用した除草剤の散布が初めて行われた。同改良区の事務局によると、本格導入は県内で初めてという。今年は約5ヘクタールの水田で、除草剤や害虫駆除剤の散布をはじめ、追肥でもドローンの活用を検討している。

 同改良区では、農業者の高齢化や担い手不足の対策として、農業用ドローン導入の検討を2017年に始めた。しかし、これまで神奈川県ではドローンを使った農薬散布について、生産者などに自粛を呼び掛けてきたため、実現しなかった。

 その後、県は農業分野でのドローン活用の検討を開始し、昨年12月8日付けで、自粛要請を解除。同改良区ではドローン2台を購入し、営農組合員の中から操縦士12人を養成するなど、本格導入に向けて準備を進めてきた。

水田30アール散布に約8分

 同改良区が購入したドローンには、5リットルのタンクを搭載。液剤や粒剤の農薬などを散布することができる。

 ドローン操縦士の一人、鳥海裕一さん(41・上平間)はこの日、自身が管理する水田30アールに、水稲用除草剤の粒剤を散布した。離陸から農薬を散布して、着陸までの時間はおよそ8分。操縦は自動で、散布する農薬の量やタイミングを手動でコントロールした。

 鳥海さんは「これまでかかった3分の1程度の時間で散布することができた。労力の差がまったく違う。とても使いやすいので、これからもドローンを活用していきたい」と笑顔で話した。

 同改良区では、除草剤や害虫駆除剤などの散布でドローンを使うほか、追肥での活用も検討している。今年は約5ヘクタールの水田でドローンを導入し、来年以降は平沼・大田東部営農組合が管理する約26ヘクタールのほ場のほかに、会員のほ場での活用もめざしている。

 同改良区の亀井貞之理事長(84)は本紙の取材に、「ドローンという新兵器を導入したことで、省力化や作業効率化をさらに図ることができる。若い人が農業に夢を持ち、持続可能な産業になることを願っています」などと話した。

伊勢原版のトップニュース最新6

大山で宿坊体験

自修館中等教育学校

大山で宿坊体験

納太刀やとうふ作りも

4月26日

給湯器点検商法にご用心

給湯器点検商法にご用心

相談件数が急増

4月26日

受粉作業佳境に

伊勢原産ナシ

受粉作業佳境に

市内農家で

4月19日

車いす「だからこそ」

葉月流宗家

車いす「だからこそ」

日本舞踊で自己表現を

4月19日

体力合計点 県上回る

伊勢原市

体力合計点 県上回る

「規則正しい生活習慣を」

4月12日

草木類を分別収集

伊勢原市

草木類を分別収集

ごみの減量化・資源化へ

4月12日

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 1月26日0:00更新

伊勢原版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook