大相撲藤沢場所 20回の記念場所 中止に 芝田山親方が謝罪「膿出し切る」
大相撲藤沢場所実行員会(勧進元・最上重夫氏)は7日、同事務局で記者会見を行い、4月9日(土)の「第20回記念 春巡業・大相撲藤沢場所」開催中止を発表した。前日の午後、日本相撲協会巡業部藤沢担当の芝田山親方(元横綱・大乃国)から中止の報を受けた最上氏は「本当に悔しい。憤りを感じる」と険しい表情を見せた。
4月9日(土)の開催に向けて着々と準備が進められていた大相撲藤沢場所。昨年の野球賭博に続き、八百長問題の発覚で、日本相撲協会は大相撲春場所と年内の地方巡業全てを中止、特別委員会の調査が終了するまで本場所を開催しないという方針を示した。
1990(平成2)年から開催されてきた藤沢巡業。故・春日野清隆理事長(元横綱・栃錦)と親交があった最上氏が「藤沢で相撲をやりなさい。僕が保証人になるから」と同氏に言われたことをきっかけに「大相撲を普及させるのは自身の使命」と藤沢場所を始めた。
今回開催されれば地方巡業最多開催となるはずだった。昨年の来場者は6100人、19年連続での満員御礼となった。藤沢市をはじめ近隣市町の根強い相撲ファンの期待を裏切ることとなった今回の中止に、「勧進元として大変申し訳なく思う。協会にはあらゆる努力を惜しまず、再生し、国民に信頼される相撲をとってほしい」と最上氏。
また、会見の間に芝田山親方がアポイントなしで訪れ、最上氏とファンに謝罪、「とにかく最上さんに会ってお詫びしたかった。協会が生まれ変わらなければ我々に明日はない。膿はすべて出し切る」と語った。
同実行委員会では中止に伴う損害について日本相撲協会に負担してもらう意向を示している。
チケットの払い戻しに関する問合わせは同実行委員会【電話】0466(81)7886まで。
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