各地で一時避難所の開設が進む中、藤沢市でも先月23日から、石名坂温水プールで被災者の受け入れを始めた。藤沢市市民自治推進課によると、福島県から避難してきている人が25日に1人、26日に4人入ったという。
開設されたのは、藤沢市石名坂温水プール(本藤沢)。温水プールの営業は地震後中止しており、一般の利用者がいないこと、浴場施設があること、駐車場があることなどから同所に決まったと同課は話す。
対象は、介護などの必要がなく、自立して生活できる人で、主に放射能の影響で藤沢市の親戚や知人宅に避難している人たちを想定。受け入れ予定人数は70人で、6月30日(木)までを予定しているが、状況によっては見直す可能性もあるという。
約220平方メートルの多目的ホールを居住スペースに、テレビがある和室はコミュニティスペースに、会議室は市職員らの待機場所として受け入れ体制を整えている。
一時避難所には、毛布や布団、飲料水が用意されているほか、多目的スペースにはカーペットが敷かれ、窓や鏡は紙で覆い、秩父宮記念体育館から運ばれた卓球用のフェンスをパーテーションがわりに、プライバシーが保たれるよう配慮されている。避難所の運営には、市や(財)藤沢市みらい創造財団の職員ら約80人が、昼夜二交代で2人ずつあたる。
また、藤沢市では、先月25日までに市営住宅12戸の一時提供を県に報告。県によると、すでに県内に避難してきた被災者を対象に、一時提供する公営住宅の1次募集(先月22日から24日受付)には100戸に対して471件の申し込みがあったという。
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