伊勢山緑地再整備 見晴らし台と広場 完成 ボランティア団体の活動が結実
伊勢山公園(藤沢市藤沢)にこのほど、「江の島が見える見晴らし台」と「かざはや広場」が新設された。これらは藤沢市が昨年度に行った伊勢山緑地の再整備に伴って設けられたもの。設置に関しては、地元のボランティア団体「ハローいせやま公園愛護会(皆川裕子代表・会員数約150人)」の3年に渡る訴えかけと地道な活動が実を結んだ。
不審者の出没など、伊勢山公園の治安が問題となったことをきっかけに地元の諏訪町内会の有志が集まり、「ハローいせやま公園愛護会」が設立されたのが2006年12月のこと。
公園愛護会ができた当時、「荒れていた」という公園周辺。近隣住民の間で特に問題視されたのが、公園に隣接する神奈川県企業庁所管の「伊勢山職員アパート」の跡地と、茂り放題で暗かった南側の林だった。
同会は「明るい公園にしていくためには環境整備が必要。安全で江の島が見渡せる公園にしたい」と、市にアパート跡地の土地の取得と一帯の伊勢山緑地の再整備を訴えた。
3年に渡る訴えの結果、市は今年3月にアパートの跡地を「かざはや広場」として整備、伸び放題だった木を切って江の島が見渡せるようになった公園南側に「見晴らし台」を設置した。「桜の植樹活動など、公園を大切にする活動が評価され、声を聞いてもらえたのでは」と皆川さん。整備は市と同会が意見を出し合いながら進められたという。これらの事業費として市は、2010年度当初予算に約1980万円を計上した。
先月17日には完成式典が行われ、当日は海老根靖典藤沢市長ら100人以上が集まった。皆川さんは「藤沢の人は江の島が見えるとほっとすると思う。今後も公園や地域の安心安全につながる活動をしていきたい」と語った。
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