藤沢市下水道整備課は、市内4番目となる「鵠沼東部1号貯留管」の工事に着手している。11月23日(水)に起工式を行い、来年8月末にはシールド機で掘進を開始。2014年3月中旬の完成を目指す。
今回の貯留管は(株)藤沢金中食品市場(市内片瀬)敷地を発進立坑とし、そこから地下約7mを西側へ進む。貯留管の長さは650mで内径は3・5m、貯留量は6000t。事業費は約12億円となっている。
地震で破損しないかなどの構造計算や現地調査を約3年かけて行い、事業を策定。同課は「境川の水位状況次第だが、シミュレーション上は1時間に60㎜の雨が4時間降り続いても貯水可能」とした。
鵠沼地区は市内でも浸水被害が多発しており、04年の台風では床上浸水が37世帯、床下浸水が24世帯あった。今年9月の台風15号では、鵠沼高等学校北の公道で約15cmの雨水が溜まったという。
藤沢市南部の下水道は、雨水と汚水を1本化させた合流式。これは大雨に弱く、北部などの分流式と比べ、すぐに雨水が溢れてしまう。同課は「貯水管を通すことにより、浸水軽減だけでなく、一時雨水のストック場所が確保できるので、汚濁負荷削減も期待できる」と話している。
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