藤沢市保健予防課は先月31日、市内のインフルエンザ患者の急増を受けて「インフルエンザ流行警報」を発令した。この時期の流行は例年並みだが、今年は年明けから急激な勢いで患者数が増加しているのが特徴という。報告されているウイルスの型はほとんどがA香港型。31日現在では死亡者は出ていないが、数名の入院が報告されている。
インフルエンザの統計は市内14の定点医療機関からの報告数が基本となっており、1週間あたりの患者数が1定点あたり30人を超えると「流行警報」が発令される。先月23日から29日にかけては定点あたり38・86人、報告数が544件。昨年の流行のピークは1月下旬で、定点あたり34・79人、487件だったが、今年はこの数を上回った。先月26日には「流行注意報」が発令されていたが、報告数はさらに倍以上に伸びており、同課では流行の拡大に警戒を強めている。
これに伴い学級閉鎖なども増加しており、実施された市内の幼稚園、小学校、中学校は31日現在で延べ81施設。休校が1、学年閉鎖が5、学級閉鎖が119クラスだった。
神奈川県内でも流行が拡大。先月16日から22日にかけて定点あたり13・61人となっていた。国では福井県や高知県で大流行している影響もあり高数値で22・73人だった。
同課では「気温が低く乾燥が続いているのでより注意が必要。子どもや高齢者は重症化のリスクも高いので、急な発熱などの症状がある場合は早めの受診を」と呼びかける。また、「手洗いうがいはもちろん、人ごみに出かけるときにはマスクを着用するなどの予防策を充分にとってほしい」と話した。
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