神戸屋キッチンルミネ藤沢店に勤務する長田(ながた)有起さん(31)が、3月4日(日)から6日(火)にフランスで開催されるベーカリーW杯「2012クープ・デュ・モンド」に出場する。長田さんはパン部門の日本代表として先月26日、開催地パリへ飛び立った。
パンの技術を競うため、12カ国の職人が集う世界大会に、日本代表が登場するのは最終日の3月6日だ。現地時間の午前5時からスタート。飾りパン部門、パン部門、ヴィエノワズリー部門の代表者3人が、与えられたブースの中で限られた材料を使い、規定の品目を8時間以内に仕上げる。
評価の半分以上を占めるのは味。さらに、パンのデザインや作るスピードだけでなく、作業の清潔さやチームワークも重要なポイントだという。また、3人でつくるサンドイッチも評価の対象。
発酵時間が決まっているパン部門の長田さんは、チーム内ではタイムキーパー役。使う小麦粉は50kgで、7種類の生地から大小合わせて250個以上のパンを作る。
長田さんは「結果ではなく今までやってきたことを発揮したい」とし、「日本の技術は世界的に見ても高い。レベルの高い職人が指導やアドバイスをしてくれているので、自信を持って臨みたい」と話した。
過酷な条件経て本選へ
1998年に(株)神戸屋レストランに入社した長田さん。07年のオープンから、ルミネ藤沢店で勤務し、今年で5年目となる。
09年に行われた、W杯国内代表最終選考会のパン部門で優勝。神戸屋グループで初めてのパン部門日本代表となった。「藤沢店オープン当初は、ほぼ毎日勤務していた。結婚したのも、日本代表に選ばれたのも藤沢で働いてからなので、とても思い出深い街」と長田さん。02年の大会で優勝した日本代表だが、前回の08年大会は6位。シード権獲得となる3位以内に入れず、長田さんら今回の日本代表は、昨年5月に実施されたアジア予選に回った。「十分な設備もなく、思い通りに作れなかった」と振り返るが、なんとか本選への切符を手にした。
「代表になってから3年間、準備やプレゼンに追われ大変なこともあったが、貴重な経験ができた。大会は悔いの無いよう頑張って、今後は良いパン職人が育つよう、指導していきたい」と展望を語った。
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