11月は児童虐待防止推進月間。虐待への対応件数は増加傾向にあり、全国で毎年50人以上の子どもが虐待で命を落としているという。2011年度の藤沢市の児童虐待対応件数(新規通告受付)は288件で前年度223件から約3割増加していることがわかった。
通告件数の増加について藤沢市こども青少年相談課では「児童虐待のテレビや新聞などの報道が増加し、市民や学校などの子どもと関わる機関の認識が高まっていることが要因として考えられる」と話す。
児童虐待に関する相談経路は近隣住民からの60件が最も多く、次いで藤沢市こども健康課の47件、児童相談所の35件。相談の種別では適切な食事を与えない、不衛生な環境に放置するなどのネグレクトが123件、言葉の暴力を繰り返す、兄弟姉妹間での差別的な扱いをする心理的虐待が87件。しつけが過度にエスカレートし、殴る、蹴る、たばこの火を押し付けるなどの身体的虐待が76件、性的虐待が2件だった。
藤沢市では市民センターなどに啓発用のパンフレットを配布。虐待の兆候として「いつも子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声が聞こえる」「不自然な外傷などがみられる」「極端な栄養障害や発育の遅れがみられる」「衣服や身体が極端に不潔」などがある。
市では子育てに悩む親や「近所に気になる親子がいる」などの相談窓口として「こども虐待ほっとライン」(【電話】0466・50・7714)を開設。同課では「大切なのは予防と早期発見。子育て支援事業の充実も重要」とし、10月から「こどものショートステイ・トワイライトステイ」を開始。これは市内に住所がある2歳から12歳以下(中学生は除く)の児童を対象に、聖園子供の家などで子どもを一時的に預かるもの(有料)。詳細は同相談課【電話】0466・25・1111へ。
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