藤沢市消防本部は1月4日、2012年の「火災と救急の状況」を発表した。火災件数は4年ぶりに減少に転じたが、救急件数は統計を取り始めてから過去最多となった。
火災の状況
昨年の火災件数は106件。一昨年と比べて13件の減少となった。火災による死者は5人で2人の増加。負傷者は25人となっており13人増加した。
同本部予防課は「件数減少には住宅用火災警報器の効果もあったのでは」と分析する。発煙の段階で警報器が作動し、音に気づいた居住者や近所の人が火災を未然に防いだ事例が9件あった。
出火原因別では放火(疑い含む)が最も多く40件。昨年より11件増えた。こんろ13件、たばこ11件と続く。予防課では「火災警報器の設置維持など、家庭で防火意識を高め備えることで尊い命や財産を守ることができる。家族や隣近所とも助け合って火災予防に取り組んでいってもらえたら」と話した。
救急の状況
昨年の救急出場件数は2万1156件で一昨年から727件増えた。増加は4年連続。内訳を見ると「急病」が最も多く1万3581件。出場の6割以上を占め、一昨年から654件増えた。次いで「一般負傷」が3178件、「交通事故」が1907件だった。
救急救命課では、高齢化や核家族化などの影響もあり救急需要は全国的に増加傾向であるとし、藤沢では人口増の影響も挙げた。「救急の適正利用を呼びかけていくのはもちろん、病院などの問合せや健康育児相談などを行う『ふじさわ安心ダイヤル24』の周知も図っていきたい」と語った。
ふじさわ安心ダイヤル24【フリーダイヤル】0120・26・0070
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