関東甲信地方が梅雨明けした7月6日から連日真夏日が続き、全国各地で熱中症の救急搬送が相次ぐ中、藤沢市内でも患者が急増している。
市消防局救急救命課によれば、市内の搬送件数は、統計を開始した5月27日から7月11日現在までで25件。そのうちの6割以上にあたる16件が、6日からの6日間に集中しているという。死亡や重症の患者はいないものの、頭痛や嘔吐、虚脱感などの症状が表れる「中等症」が12件となっており、同課は注意を呼びかけている。
例年、熱中症の発生が多くなるのは、梅雨が明ける7月中旬ごろ。2012年に熱中症の患者が大幅に増加したのは7月16日からで、13年は前年よりも10日早い。また搬送件数では、12年の7月11日時点は4件で、13年は前年比で6・25倍に上っている。
正しい予防と対処を
熱中症は、高温の屋外での運動や作業中だけでなく、高温多湿の屋内でも発症しやすい。同課の13年の統計では、屋外の作業や運動の際の発生が18件で、空調を使わずに作業を行っていた事例など、屋内での発生も7件あった。
予防方法として効果的なのは、こまめな水分と塩分の補給。特に水分は、「のどが渇いた」と感じる前から口にすることが大切だという。
同課によると、呼びかけへの反応がおかしい、体がけいれんするなど重度の熱中症は、命に関わる危険な状態。担当者は「特に幼児や高齢者は注意が必要。暑さでめまいや吐き気などを感じたら、迷わずに救急車を呼んでほしい」と語った。
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