藤沢市教育委員会は10月3日、2014年11月から善行中学校(大野寛武校長)と湘南台中学校(井田均校長)の2校で、デリバリー給食と弁当の選択制を試行することを発表した。
藤沢市は13年8月、「中学校給食実施にあたっての基本方針」を決定し、市内の中学校2校で試行するため、実施校について検討し、調査を進めてきた。
デリバリー方式を実施するためには、配送されてくる弁当を一時的に保管する配膳室が必要となる。配膳室の広さは普通教室の半分程度。実施校選定の際、以前、中学校給食を実施していた7校の中から、配膳室が残っている4校(御所見・高浜・善行・秋葉台)を中心に検討。生徒数443人、14学級と平均的な規模の善行中に、白羽の矢が立った。
その後、配送の利便性を考え善行中よりも北部に位置し、配膳室の整備が容易と考えられる学校を調査。湘南台中は、現在実施されているミルク給食で使用している配膳室が広いことに加え、生徒数707人、22学級と大規模なことから選定された。
市学校給食課では「試行校を選定するための要素として、第一に配膳室の整備が容易であること、地域性や生徒数が異なる2校を選んだ」と話す。
業者は14年2月に決定
デリバリーをする業者は、13年12月に公募し、何食調理できるか、衛生基準をクリアしているかなどの条件を設け、14年2月にプロポーザルで決定。同年の夏休みを利用して配膳室を整備していく。
試行期間は同年11月から16年3月の1年5カ月間。同課によると、試行期間中であっても、中間報告の利用数などを見ながら、随時実施校を増やしていく予定という。
市内19校の配膳室を整備するのにかかる費用は、1億2000万円から3億3000万円。
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