プロでの活躍が期待される金子選手
日本大学藤沢高校野球部の金子一輝選手（18）が10月24日、プロ野球ドラフト会議で、西武ライオンズから４位指名を受けた。小学校１年から藤沢のクラブチームに入り、中学時代は藤沢シニアで投手と遊撃手だった。身長１８２センチ・体重71キロ、右投右打、細身だが将来の大型内野手として期待は大きく、走攻守バランスのとれたプレーが評価を得た。
パ・リーグ名門の西武ライオンズからの４位指名。「５歳からプロ野球選手が夢だった。スタートラインに立てたことが嬉しい。気を引き締めて、今まで以上の努力をしたい」と喜びを語る。
西武の印象は「若い選手が多く、勢いや底力のあるチーム」。目標とするのは、今シーズン４番として打点王を獲得した浅村栄斗選手。「憧れの浅村選手がいる球団なので楽しみ」と目を輝かせている。
１年から４番ショート、３年ではキャプテンを務めチームを引っ張ってきた。しかし、高校３年間で県外大会への出場はなく、全国では無名の選手。それでも、走攻守三拍子そろった将来性のあるプレーがスカウトの目に留まった。「好守・好打の大型内野手。気持ちが強く将来が楽しみな選手」と評価も高い。
走攻守で積極的なプレーが持ち味。「守備では常に前に攻める意識、バッティングではファーストストライクから振っていく」という。「プロ野球は厳しい世界。自分のスタイルを確立したい」と気を引き締めている。
同校の山本秀明監督は「勝負強いバッティング、守備は打球を予測できるポジショニングが優れている選手。将来は、同級生や周りにいる人たちから、自慢話に出るような選手になってほしい」と期待を寄せた。
同校からは、２００５年に横浜ベイスターズ（現ＤｅＮＡ）に指名された、黒羽根利規選手以来となる。
松井選手と「対戦楽しみ」
春季大会、桐光学園の松井裕樹投手からタイムリー２塁打を打ち、金子選手は注目を集めることになった。だが、最終打席は三振、チームも敗退した。
松井投手は東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト１位指名され、同じリーグに所属する。「プロでの対戦が楽しみ。春季大会で、チームは負けてしまった。プロではチームが勝てるように活躍したい」と話す。
両親は大学への進学を希望したが、自身が高卒でプロへの道を選んだ。「大学へ進学しても今のようにプロに行けるチャンスがあるとは限らない」と強い意志で決断した。夢の実現に向かって「まずは、プロで活躍できる体を作ること。１軍へ行くには、時間がかかるかもしれない。将来は、日本を代表する選手になりたい」と決意を語った。
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