藤沢駅辻堂駅線 ソニー前の歩道拡幅へ 歩行者の安全確保に向け
藤沢市は2013年度予算内の約3千200万円で、市道「藤沢駅辻堂駅線」沿いのソニー(株)湘南テクノロジーセンターの一部用地を取得。「上村(かむら)踏切」交差点付近の安全確保に向けて、12月下旬から1月をめどに歩道拡幅を完了させる。現在、同社敷地では後退工事が進められている。
同線の「上村踏切」交差点付近は、線路側に踏切横断者の滞留スペースとバス停への歩道などがあり、ソニー側の歩道が一部狭く、歩行者と自転車利用者がすれ違う際、事故の危険性などが問題視されていた。そのため、7、8年前から新町東町内会や住民らから、歩道拡幅を希望する声が上がっていたという。
上村踏切南側では、「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」が14年3月に竣工することもあり、同線の通行者の増加も見込まれていた。市は、踏切南側とソニー側を結ぶ道路「(仮称)南北線」の開通と併せて取り組む方針だったが、数年要することから、歩道拡幅は喫緊の課題としていた。
こうした背景から、市では12年夏頃から地権者であるソニーや、交差点を管理する警察との協議をスタート。同社敷地の一部を数メートル後退させ、歩道確保のための話し合いが行われてきた。同社には約2千人の社員が通勤しており、社員や地元住民の安全確保の観点から、市からの要請を受け入れたという。
歩行者と自転車分離を図る
現在、同社敷地内では約2・85m後退する工事が進められており、工事後の歩道は、約120mに渡って現況の2・5mから4・5mに拡幅される。また、歩行者と自転車の分離を図るために、ラインを引いて双方の安全確保を目指す。
同社は、「社員には1列で通行するように指導していたが、朝夕の通勤ラッシュ時は自転車利用者とのすれ違いなどが危険だった。今後は、歩行者や社員が安心して歩行できるのでは」と話している。
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