東北物産プラザ3月で閉店 2月26・27日にはイベント
東日本大震災の被災者の雇用と被災地産業の復興のために、2011年8月に開設された「岩手・宮城・福島観光物産プラザ」が、3月20日(木)に閉店する。2月26日(水)・27日(木)には、福島県いわき市と青森県八戸市の商工会議所らとともに、フジサワ名店ビルのハゼの木広場に臨時テナントを設け、閉店に伴う周知イベントを開催する。
藤沢市から委託を受け、藤沢商工会議所が運営する同プラザ。県の「緊急雇用創出事業臨時特例基金」を活用し、風評被害などで販路の確保が難しい被災地の特産品販売と雇用促進を目指し11年8月、遊行通り4丁目商店街に店舗をオープンさせた。当初は、13年3月末までの事業予定だったが、14年3月末までの継続が決定し、13年4月からはフジサワ名店ビル中2階へ移転していた。
岩手・宮城・福島3県のほか、青森や茨城の地酒、乾物、菓子、みやげ品など、約150品目を販売。オープンから13年12月末までの売り上げは、約4600万円あった。
同会議所では、「2年半、多くの人に買い物をしてもらい、被災地の産業復興という当初の目的が一定程度、達成できた。今後も何らかの形で支援をしていきたい」と話す。
販売員らは今後も藤沢で
仕入れから販売までこなしてきたのは、福島県から避難してきた5人。震災直後、流通ルートが確保できず、経営難にあえいでいた中小企業から販売価格で商品の仕入れを行ってきた。消費者が支払った代金全てが被災地の支援になる仕組みだ。震災直後、同プラザが唯一の販路となり、倒産を免れた中小企業もあったという。販売員の一人は、「たくさんの方が買い物に訪れてくれて感謝の気持ちでいっぱい。『藤沢の物産プラザに救われた』という業者も多かったので、販売を通じての手伝いができなくなったことは残念だが、今後も復興イベントを見かけたら、ぜひ立ち寄って東北の物産を手に取ってほしい」と話す。閉店後の販売員らは、市や同会議所と相談しながら、今後の進路を決めるという。
2月26日・27日には、いわき市と八戸市の商工会議所の協力の下、フジサワ名店ビル・ハゼの木広場で、閉店イベントを開催する。午前10時から午後4時まで。同会議所では、「温かい支援への感謝を込めて様々な企画を行うので、ぜひ訪れて」と呼び掛ける。
問い合わせは同会議所【電話】0466・27・8888へ。
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