藤沢市介護保険課によると2013年10月時点で特別養護老人ホーム(特養)への入所を待つ市民が1398人、そのうちで入所優先順位が高いとされる要介護度3から5の高齢者が948人にのぼることがわかった。
厚生労働省は3月25日、特養への入所を希望しながら入所できていない高齢者が前回調査の09年度から約10万人増え、全国で52万2000人に上ったと発表した。加速化する高齢化に施設整備が追い付いていないのが現状だ。
藤沢市内には現在12の特別養護老人ホームがあり、ベッド数は950床。入所は要介護度が高いほど優先され、「身寄りがない」などの介護者の状況なども判断材料になるという。
市では年に4回、各施設に聞き取り調査を行い、入所を待つ高齢者の人数を算出、13年10月時点では1398人が入所待ちをしている。
同月の調査からは、複数の施設に申し込んでいる重複分などを除いた集計を行ったため、同年7月の調査よりも約380人の減少となった。
藤沢市では12年度から14年度における「第5期介護保険事業計画」の中で、新たに3施設300床を整備することを掲げており、待機者数減や待機期間の短縮を図っていく。すでに15年度中には辻堂エリアに1施設整備することが決定している。
14年3月1日現在、65歳以上の藤沢市民は9万3178人でこのうち要介護・要支援者は2割弱を占め、高齢化率は22・14%にのぼる。
第5期計画の中では、2035年の65歳以上人口は約12万7000人、高齢化率は30%を超えると試算されており、高齢者の施設整備はもちろん、在宅サービスの充実などは、喫緊の課題と言えそうだ。
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