湘南台駅といすゞ自動車(株)(東京都品川区・細井行代表取締役社長)藤沢工場間で7月1日から、微細藻類ユーグレナ(和名ミドリムシ)由来のバイオディーゼル燃料を使ったシャトルバスの定期運行が開始された。これはいすゞと(株)ユーグレナ(同文京区・出雲充代表取締役)の共同プロジェクトとして行われているもので、両社によれば、ユーグレナ原料のバイオディーゼル燃料を使ったバスの運行は、世界でも初の試みという。
バスは平日に1日22往復し、同社の社員送迎のほか、見学などで工場を訪問する人が利用できる。
4年後の技術確立目指す
「ディーゼル」と「ユーグレナ」を組み合わせ、「DeuSEL(デューゼル)」と名付けられた今回のプロジェクト。バイオディーゼル燃料は通常のディーゼルエンジンにそのまま使用でき、まずバイオ燃料1%、軽油99%の割合で混合し、既存の車両を使って実証走行を始めた。この割合がバイオ燃料100%の場合にも、エンジンに負担をかけず使用可能にすることがひとつの目標だ。また一般販売に必要な安定供給やコストダウンなどにも取り組み、実用化に向け2018年までの技術確立を目指している。
ユーグレナは、体長0・05㎜ほどの小さな藻の一種。成長過程で光合成し、二酸化炭素(CO2)を吸収して酸素を生成する。そのためユーグレナ原料のバイオ燃料は、使用時に排出されるCO2が製造過程で相殺され、環境への負荷が軽減される。また培養に農地を必要としないため敷地面積当たりの生産性が高く、食糧生産との競合が問題となりにくいことも、通常のバイオ燃料にはない特徴とされている。
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