藤沢市内で2014年1月から6月末までに認知された振り込め詐欺の状況がこのほど明らかになり、過去最悪の被害額だった13年を上回るペースで発生していることがわかった。市内の両警察署では現状を受け、啓発や抑止の施策を強化して被害防止に努める。
藤沢警察署と藤沢北警察署管内で、14年の1月から6月末までの半年間に発生した振り込め詐欺は、27件で被害総額約1億900万円。これは、過去最悪の被害額となった13年の同時期に比べ、件数で13件増(約1・9倍)、被害額では約8650万円増(約4・8倍)となる。県全体の傾向も同様で、14年の発生件数は6月末までで811件(前年同期比約1・9倍)、被害額は23億7800万円(同約1・7倍)と悪化が続いている。
市内では振り込め詐欺の被害が年々増加しており、13年の1年間で発生した件数は計55件、被害総額は約1億7300万円で過去最悪の水準だった。
藤沢署によると、市内の特徴は全国や県の平均と比べ、人口規模に対し詐欺電話の件数が多いこと。一方で発生件数は低く、平均被害額が大きい傾向がみられるという。
署長直筆の訴えも
被害の増加を受け、藤沢署は新たな施策として和智勉署長直筆のメッセージを管内の9万世帯に回覧したほか、詐欺を看破し被害を防いだ店舗への「詐欺抑止活動優良店ステッカー」の配布を開始。北署も「騙されたふり」による検挙狙いや金融機関との連携、チラシによる啓発などの対策を強化している。
藤沢署は「振り込め詐欺の抑止は警察の対策だけでは難しく、住民や防犯協会、金融機関など地域の協力があってこそ」と語った。
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