乳幼児を中心に発症するウイルス感染症「ヘルパンギーナ」。藤沢市保健予防課によると現在市内で患者数が急増しており、7月24日の同課発表では、定点あたりの平均患者数が7・22人で、最近4年間の最高値となった。
ヘルパンギーナの流行状況を示す、市内9カ所の定点(医療機関)で集計された平均患者数は、第25週(6月16日から22日)の0・67人から第26週(6月23日から29日)で2・00人と増加し、流行の兆しを見せ始めた。第28週(7月7日から13日)は警報発令の基準値の6・0人を超える6・22人となり、17日に市保健所が警報を発令。さらに第29週(14日から20日)までの平均患者数が7・22人と、大流行した2010年のピーク時の報告平均患者数13・67人に次ぐ数値となった。
県内各地でも警報が発令され、厚木市が14・00人と最も多く、次いで相模原市(11・00人)、川崎市(10・52人)、横浜市(8・23人)、大和市(7・43人)、藤沢市と続く(7月24日現在)。
ヘルパンギーナは初夏から秋にかけて流行するウイルス感染症。患者は5歳以上の乳幼児が約9割を占め、特に1歳児に多くみられる。発症すると38度以上の高熱が数日続き、口の奥やのどにできた水ぶくれの発疹が破れ、激しく痛む。通常は1週間以内で治るが、まれに髄膜炎や心筋炎などの重篤な疾患に移行することもあるという。
特別な治療法やワクチンはなく、安静や水分補給といった対症療法が中心。市保健予防課は引き続き警戒を強めるとともに、「まずは予防策として十分な手洗いとうがいを心掛け、発症して高熱や発熱が続く場合は速やかに医療機関で受診を」と呼び掛けた。
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