全国高校野球選手権大会 湘南クラブ出身選手 活躍 「東海魂」胸に甲子園へ
東海大相模(相模原市南区)の優勝で7月30日に幕を閉じた第96回全国高校野球選手権(日本高野連、朝日新聞社主催)の神奈川大会。舞台は8月9日(土)から、甲子園球場(兵庫県)での全国大会に移る。決勝では向上(伊勢原市)を13対0で下すなど、圧倒的な強さを見せた東海大相模だが、その中で藤沢ゆかりの選手たちの活躍が光る。
春の関東大会で準優勝を果たした向上、夏2連覇のかかった横浜など、強豪校を抑えて掴み取った4年ぶり9度目の優勝。門馬敬治監督は決勝後、「勝ちたい執念でここまで来た。最後まで攻め抜く東海魂を甲子園でもみせたい」と喜びを噛みしめた。
投・打で力を発揮
今大会ベンチ入りメンバー20選手のうち4選手が市内石川に拠点を置く中学硬式野球チーム「湘南クラブボーイズ」(中嶋利浩代表・田代栄次監督)の出身だ。
長倉蓮選手(2年・茅ヶ崎市立鶴嶺中出身)は捕手として、決勝で先発し大会記録に並ぶ20三振を奪った吉田凌投手をリードし続けた。4回戦(対湘南学院)、準々決勝(対橘学苑)では本塁打も放っている。試合後には「全国制覇を目指してやってきた。基本に戻ってもう一度鍛え直して本番を迎えたい」と話した。
決勝で自身初となる1試合2本の本塁打を放ち、ひと際輝いたのは杉崎成輝選手(2年・鎌倉市立玉縄中出身)。この2本と4回戦での1本で、高校通算16本をマーク。同校の大会通算本塁打数を、1985年に日大藤沢が作った大会最多記録に並ぶ11本に押し上げた。
ベンチ入り唯一の左腕・小笠原慎之介選手(2年・善行中出身)は5回戦(対法政二)と準々決勝に先発。準決勝(対横浜)では、長打が出れば逆転サヨナラの場面で登板し、自己最速を上回る146キロを叩き出す気迫溢れる投球で強力相手打線を見事に封じた。
先発出場はなかったものの、足を武器とする楢原一帆選手(3年・六会中出身)も名を連ねる。2008年にはベイスターズジュニアに所属、湘南クラブボーイズでは主将も務めた実力の持ち主だ。
優勝報告の連絡も
4選手それぞれが中学時代、U-15日本代表に選ばれ活躍している。東海大相模野球部出身で湘南クラブボーイズ監督として4選手を見守った田代監督は、優勝決定後に楢原選手から電話で報告があったことを明かし「高校では高いレベルの中で揉まれて苦しんでいると思うが、日本一を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。湘南球児の甲子園での活躍に注目だ。
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