湘南工科大学附属高校・卓球部は11月15日、神奈川県高等学校新人大会の団体戦で優勝し、1965年以来50年連続優勝という快挙を成し遂げた。選手らは12月21日(日)から栃木県で開催される関東選抜大会での9回目の優勝をめざし、熱のこもった練習を続けている。
シングルス4戦、ダブルス1戦の計5戦のうち3戦先取で競う卓球団体戦。11月の県新人大会では、同大会個人戦シングルスで優勝したエース・東文武さん(2年)を筆頭に、準優勝の小澤壮さん(2年)、3位の青柳伸太朗さん(1年)、6位の木村駿太さん(2年)が出場した。課題だったというダブルスも、個人戦ダブルス優勝の東さん・木村さんペアで臨んだ。予選の上位4校で争う決勝リーグでは、桐蔭学園高校を3対1、綾瀬高校を3対0、相原高校を3対0で破り、50回連続の優勝を決めた。
同校は秋の新人大会だけでなく、夏の県高校総体・団体戦も48連覇中だったが、今年6月には三浦学苑高校に1対3で敗れ、49連覇を逃していた。13年4月から監督に就任した武田和也さんは、「夏の49連覇を逃していたので、何が何でも勝つという強い気持ちで全員で力を合わせて大会に臨んだ。嬉しいというよりもホッとした」と胸を撫で下ろす。
つなぐ半世紀の思い
1965年に秋季学校対抗(現・県新人大会)で優勝を果たした同校卓球部(当時相模工大附属高校)。初代監督・板井喬さんが84年までの20連覇を率いた後、同校卒業生(74年から77年在籍)で、主将として優勝に貢献した長谷部攝(ただし)前監督(現・総監督)が2013年までの29回連続優勝へと導き、半世紀もの間、一度も王座をゆずることはなかった。その圧倒的な強さについて長谷部総監督は、「県内で負けることが許されないという環境下にあった。選手への要求も高いが、それに応えようという選手の意識レベルも相当高い。入学時から『絶対に全国へ行く』というモチベーションを持っており、スタート時から意識が違う」と語る。
この秋から新チームの主将を務める木村さんは、「夏の負けをきっかけに心機一転、気持ちを切り替えて臨んだ。歴代の先輩方や監督の思いをつなぐことができて嬉しい。50連覇という節目の年にチームを任せられ、貴重な経験をさせてもらっていることを自覚し、関東での連覇、全国での入賞を目指したい」と意気込む。
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|