藤沢市が2014年1月に施行した「藤沢市防災広場の確保に関する要綱」に基づき、このほど第1号となる広場が村岡東に完成し、4月25日から供用が始まった。備蓄倉庫や防災トイレを設置し、災害時は避難場所、普段は多目的広場として活用される。
整備されたのは、村岡東2丁目の1739平方メートルの土地。多目的広場として整え、中には防災備蓄倉庫11基、防災パーゴラ、防災トイレベンチ5基、かまどベンチ2基、ソーラー照明などを設置。災害時に必要な備蓄や避難場所としての機能が備えられている。
土地の所有者である武田薬品が、地域貢献の一環としてその活用方法について市に相談を持ちかけたことで、話し合いが進み、実現した。両者は、14年2月に協定を締結。土地は武田薬品が10年間無償で貸し出し、市が施設などの整備を行った。整備費用は約4800万円。
広場の整備や植栽は同社が無償で施し、市民の憩いの場として活用ができるようになっている。
市は、防災力向上に向け避難場所や備蓄場所の確保・整備を進めており「未利用地を所有する方には、その活用方法として、防災広場の整備を考えてほしい」と呼びかけている。
完成祝いセレモニーも
供用開始の前日も4月24日には、鈴木恒夫市長をはじめ、武田薬品関係者、村岡地区自治町内会の代表者ら約30人が出席し、完成を祝うセレモニーが同会場で開かれた。
鈴木市長は「いざという時のために市民や地域が防災意識を高め、継続していくことが大切。防災広場の役割はとても大きい」とあいさつ。
武田薬品の三井巌氏は「地域の安全を守る場所に生まれ変わった。日ごろは、憩いの場として親しまれる広場になってほしい。これからも暮らしやすいまちづくりに貢献していきたい」と話した。
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