６大会のメダルを手に微笑む佐藤さん
遠藤在住の市民ランナー佐藤儀雄さん（67）が10月11日にシカゴマラソンを完走し、世界６都市で開催される「世界６大マラソン」を制覇した。全国47都道府県のフルマラソンを走破した２０１３年以来の快挙となる。
「世界６大マラソン」は、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ＮＹ、東京で構成されるフルマラソン大会。世界中の市民ランナーにとって憧れであり、６大会を完走することは大変な名誉とされている。
佐藤さんは12年の東京マラソンを皮切りに、年に２大会ずつ挑み、最終レースとなるシカゴを完走。「当初から狙っていたわけではなく、１レース、２レースと挑戦し始めたら、６大会を走り抜きたいという欲が出てきた。東京以外は、サブ４（４時間以内の完走）を成し遂げられず、悔しさもあるが、良くやったと自分をほめてあげたい」と喜びをかみしめる。今大会のタイムは４時間35分58だった。
特に印象に残っているのは、14年に参加したボストンだという。前年大会の会場で爆破テロ事件が発生していたため、Ｘ線検査やボディチェックなどが行われる物々しい雰囲気だった。「でも、逆に『テロには屈しない！ストロングボストン！』という活気に満ちたレースで、沿道のファンからの声援もあり、気持ちが高ぶった」と目を細める。
02年からフルマラソンに挑み、10月19日時点で通算３７８レースを完走している佐藤さん。「次の目標は４００回」と意気込む。
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