「藤沢市民オペラの生みの親」故福永陽一郎氏(享年63)の没後25周年を記念し、有志の製作した記念碑が藤沢市民会館に寄贈された。1月8日には除幕式が行われ、市民オペラ関係者や福永氏の家族が故人をしのんだ。
記念碑は、福永陽一郎氏没後25周年記念チャリティーオペラコンサート実行委員会(白石敬子(ひろこ)委員長)が、2015年10月に開いた同コンサートの収益金約100万円を使って製作したもの。市民会館大ホール入り口前の植栽部分に設置された縦70cm、横80cmの碑には、タクトを振る福永氏の姿が手彫りの点描画で精密に再現されている。
白石委員長は式典で「並みならぬ情熱と苦労で、藤沢市民オペラの基礎を築いた福永氏に、あらためて感謝を贈りたい」と語った。
国内市民オペラの先駆者
福永氏は1926年兵庫県に生まれ、52年に藤沢市へ。日本初の本格的オペラ団体「藤原歌劇団」や59年の創立時から藤沢市民交響楽団で常任指揮者を務めるなど、オペラや合唱、楽団の指揮者として幅広く活躍してきた。72年に藤沢市文化担当参与となったことをきっかけに、市民オペラが盛んなイタリアを参考として藤沢での市民オペラ立ち上げを主導した。
73年には市民会館の開館5周年記念として、藤沢市民オペラ第1回公演の「フィガロの結婚」を開催。福永氏が90年に逝去した後も市民が主体となって活動を続け、これまで22回の公演を行ってきた。市民や地元アマチュア団体とプロの音楽家、行政が協力して作る、日本初の市民オペラとして全国的に知られている。
第23回藤沢市民オペラは2017年11月、市民会館で開催される予定で、演目はプッチーニの「トスカ」。また市民オペラに合わせた企画として、16年2月27日(土)には藤原歌劇団によるプッチーニ「蝶々夫人」の公演も行われる。
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