「第62回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会」の決勝戦が8月21日、日本棋院会館(東京都市ヶ谷)で開かれ、大庭在住の大関稔さん(専修大2年・21)が初優勝を飾り、アマ囲碁棋士の頂点に立った。大関さんは、同月6、7日に行われた「日本学生本因坊決定戦」でも優勝しており、アマ本因坊と学生本因坊の同時制覇は史上2人目の快挙となる。
全日本アマ本因坊戦は20、21の両日で行われ、47都道府県の大会を勝ち抜いた地区代表55人と、招待選手9人の計64人が出場し、熱戦を繰り広げた。
優勝を懸けた勝負は、リーグ戦を勝ち抜いた8人による決勝トーナメントで争われた。
大関さんは「調子が良く、思うように指せた」と、初戦で山梨県代表の劉順宇さん、準決勝では同じ神奈川県代表の石村竜青さんとの争いを制した。愛知県代表の趙錫彬さんと対戦した決勝戦では「緊張して最初からペースが掴めなかった」と相手の猛攻を受けるが、「何とか負けないように踏ん張った」と、徐々に主導権を握り接戦を制した。
大関さんは「学生本因坊で勝ち、自信を持って大会に臨むことができた。決勝は納得できない内容だったが、粘り強く指せたことと、運が味方してくれた」と喜びを語った。
アマの頂点を目指して
大関さんは、小学2年生のころに友人の誘いがきっかけで、平塚市にある囲碁教室に通い始めた。
小学4年生になると、全国大会へ出場する団体戦の神奈川県代表に選ばれたことが自信となり、プロを目指す。夢を追ったが、あと一歩届かず2年前に断念。アマの頂点を目指した。
大関さんは「囲碁の手には無限の可能性があり、深く考えることが楽しい。今は学生のレベルが高く、同年代と切磋琢磨しながらもっと強くなって、来年も連続で優勝できるように頑張りたい」と抱負を語った。
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